以前ご紹介したスカビオサのコサージュが完成しました。

習い始めた時に、「作りたい!」って思った研究科の課題でした。
11年経ってようやくこの課題ができるようになりました。
きっと習い始めの時にこの課題をしても、今のようには作れなかったと思います。
出来上がったとしても納得できない仕上がりになったはず。
私の通う中村先生の教室では、生徒の力量を見て課題を出してくれるんです。
初級科の方がこれをやりたいと言っても、
「まだ早いですね。」
と言われます。
だから、先生が、
「このスカビオサの課題をしましょう。」
と言ってくれた時、
「やっと認めていただけた。」
と、とても嬉しく思いました。
そして今なら先生のおっしゃっる意味がわかります。
きちんと初級、中級、上級とカリキュラムをこなして、少しずつしっかりした基礎を身に付けたからこそ、作品の完成度が上がってくるんだと。
ただ指導される通りに作っていくものじゃないんです。
それはただ作っただけ。
基礎コースを終えて研究科に入ると、
なぜこの方法で作っていくのかわかります。
もっとこうした方がいいかも。
あの課題の作り方と似ているな。
いろんなことを自分で考えながら作品を作っていけるようになります。
そして先生に少しアドバイスをいただけば、一人でどんどん作っていきます。
習い始めは難しいものを作りたがる方が多いのですが、ちょっと待って下さいと言いたいです。
気持ちはわかりますが、焦らず、まずは基礎から丁寧に課題作品を作っていくことが上達する一番の早道なのです。